2009年11月

2009年11月29日

秋深まる 中津川河畔

土蔵の壁用木舞竹(こまい竹)、土壁、昔懐かしい風情、いまどきは風流でなく、贅沢でしょうか。でもその懐かしさ、「日本の民家を次代へ引き継ぐ」を理念その良さを追う会「日本民家再生協会」。
深まりゆく秋、昨夜から急に気温が下がった中、愛川町角田地区の中津川河畔にマダケ林の整備に行きました。
横浜線淵野辺駅からバスに揺られて30分、途中の相模川にかかる高田橋から見る右岸は木々が黄金色と少しオレンジ色になり肌寒さを感じる小さな山並み風景。
上流には宮ケ瀬ダムがある中津川の左岸、川に沿うマダケ林は細い竹エリアそして下流側が太い竹。
091129愛川町日本の竹ファンクラブ「竹取協力隊」今日の間伐は下流側の延長110m、幅15m細い竹エリアで横一列に等間隔に並んでの作業でした。細い竹なので大きな力を入れる必要もなくリズム感良く間伐でき、心地よい汗もかいて終わり周囲を見渡せば、上々の景観にいつもながらの充実感を味わいました。
日本民家再生協会が鎌倉鶴岡八幡宮に近い、鎌倉市浄明寺で計画の山形県鶴岡市からの土蔵移築計画で使う壁構造材、施主・協会・建築設計事務所のスタッフも共に汗をかいてその「こまい竹」用に4m物264本がわずかの時間でトラックへの積込みまで完了。
おそい時間の昼食は野外料理班が準備した数々のご馳走を、自分で作った竹箸と竹皿で食べました。スペシャルワイルド料理と車運転でない方にはアルコール、これで参加費がタッタの600円、またたく間に時間が過ぎて気が付けば帰りのバスの時間も迫り、お得な一日でした。
バスを降りて駅とは反対へ!さらに毎度の延長!で気が付けば時計は?時、アッと気がつけば3駅オーバー、時間の無駄使い! (NGS)

   こちらどうぞ ⇒ 日本民家再生協会 

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2009年11月25日

注目度アップ! 日本の竹ファンクラブ

ちょっと堅い話ですが、行政刷新会議の「事業仕分け」は聖域なしの削減第一弾が済み、後半戦に突入。出直し「にっぽん丸」のエンジン音がひびき始めました。
竹林での無駄は山を覆い尽くす荒廃した放置(放任)竹林ですが、定期サイクル管理での間伐作業、下草刈り、施肥等をし、林床に陽が入り地下茎が活性化して保全されます。これを都市と農村の市民ボランティアの力で進めて、ここを中心にした周辺地域でイベントができれば最高です。
元へ戻って第一弾では間伐整備、体験交流施設建設等に出す補助金「里山エリア再生交付金」が廃止とされましたが、仕分け人それぞれに違う考えがあり、短時間で苦渋の結論やに見える向きもあるが、公開審議の勢いはスゴイ。
小机城址の竹林今がチャンスで「ばっさり大なたをふるわないと、既得権やしがらみは整理できない」という関係者の声、「予算がないなりに、知恵を出し合うことはできる」とも言っています。
グリーン・ツーリズム、地域活性、地産地消、都市と農村の交流を推し進める日本の竹ファンクラブの竹林再生事業は拡大の一途。多彩なプログラムを発信し、知恵を出し合ってすぐに実行するクラブは、会員・竹取協力隊と一般ボランティアが楽しさを満喫。多方面から注目されて、依頼問合せ件数がこのところウナギのぼりになってます。 (NGS)

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2009年11月23日

神奈川県足柄上郡 竹とミカン

中井マダケ間伐心配な天気は横浜駅西口を出発時に既にポツリ、小休憩の海老名SAも雨、しかし中井町役場前に到着時は何とか心配なし。大磯丘陵の北西部、酪農あり、露地野菜や温暖な気候でのミカン栽培盛んな地、マダケの間伐におまけがミカン狩りイベントに80余名が集まりました。有志参加日を重ねている竹林は中央部斜面にいくつもの山となって、仮置きされていた間伐竹がすっかり消え、林床の草も刈られて整備満点になっていました。
中井町半分形のフィールドは一般道に面している部分が二面あり、これからは道路側からの景観整備を進めます。四班に分かれて整備に入り、極太クズのツタが下からマダケを締め付け、上部に行くとそれが隣の竹に移り、さらにその隣へと際限ない状態で1本間伐するのに竹を3本は切らなければならない。行き交う車に大手を振って制止の合図と徐行の合図をしながらの作業が続きました。クズのツタと大きな葉、頭も入らないような間隔の竹の本数が午前中の作業で、道路から奥のほうが見通せるようになりました。
お楽しみのミカン狩りは、良い色に実った3本の大きな木が指定されて、木の上にあがって太陽に一番近いところを重点にとる会員のEさん、地面に着きそうな最下段ばかりをとる人、みんな事前の勉強と個人差が発揮された時間になりました。
食べ放題そして渡された袋にいっぱい詰め込み、帰宅後の秤の上で、たっぷりの重さは目標3KGに対して3.2KG、現地で食したのが3個、上々の成果でした。 (NGS)



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2009年11月21日

小机城址  竹取協力隊

小机竹取協力隊 灯籠割り小机城址市民の森二の丸口のモミジが色鮮やかな中、竹灯籠割が定期スケジュールを変更して行われました。
横浜国際プールでの割り台(石)のように、急きょ直径20〜30cmの倒木をチェンソーで玉切り加工した台をつくりました。腰掛け高さの物を立ててのと、長めの造材を横置きしたもの二種類3台です。大ハンマー2本とカケヤ1本をふるって、割れ竹の山を何か所も築きました。
本丸広場ではいつものように少年野球の大きな掛け声、また竹の学校竹林管理コースも開かれて、実習畑の竹林を紐で区画分けし、竹の生育密度調査も行われていました。3連休の初日、森の中に少年野球20名と40名程の竹ちゃん紳士・淑女の声が響いたのです。 (NGS)

takefan at 22:18|PermalinkTrackBack(0)

2009年11月20日

伊豆の夜に “竹灯籠” 灯る

伊豆の国市「韮山竹灯籠まつり」が重要文化財「江川邸」内で、国民文化祭伊豆の国市実行委員会主催、日本の竹ファンクラブ協力で開催されました。夜間初めて公開の邸内庭園コースに3,000本の竹灯籠が置かれ、水に浮かんだロウソクのおだやかな灯が、訪れた人々を魅了しました。
竹灯籠は伊豆長岡温泉街に隣接する、韮山金谷地区の放任竹林を間伐して製作。
伊豆半島入口の地に秋のイベントがもう一つ加わり、小机城址市民の森、横浜国際プール、こどもの国につづく竹灯籠まつりネットワークの中で、クラブの活動が地域の活性化と竹林の復活に向けてますます進化することでしょう。 (NGS)

     ⇒  ”韮山竹灯籠まつりポスター”
       ⇒ asahi.com へ

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2009年11月15日

竹林の間伐と竹垣

中央モウソウチク 竹垣秋は大イベントが目白押しの横浜国際プール、ちびっこが大集合です。
県チャイルドサッカー大会がメインプール(冬場は蓋掛け大グラウンド)で開かれていました。
外の林浴の庭では竹の間伐シーズンまっただ中、竹灯籠、チップ化に続く次なる活用は竹垣作りです。
今日の竹取協力隊作業は「生育調査と間伐」。中央部モウソウチクエリアは昨年の調査以後、間伐が滞り気味で林床に射しこむ陽が少なくなっています。
この場所の竹垣は経年による傷みも進み、約50mの四つ目垣をこの竹を使って年明けの1月、2月で改修を予定しています。
ということで間伐する本数も既に出ているので一番から間伐に入り、材料として使用する部分は、ナタを使わずにノコギリで枝落としをして仕上げ。
間伐作業を重ねて材料を確保すると、再び林床に陽射しが戻り、さらに竹垣改修後には「竹林+竹垣」散策路が復活します。 (NGS)

takefan at 19:09|PermalinkTrackBack(0)

2009年11月13日

竹灯籠のチップ化活用

竹灯籠のチップ化竹取協力隊定期スケジュール外の活動で、竹灯籠の処分が進みました。
間伐した竹の有効活用第1段階が竹灯籠。「竹灯籠まつり」でその美しさを多くの方に楽しんでいただき、第2段階は「チップ」としての活用です。
まつりの翌日土のう袋に詰めて山積した灯籠は、その後の風雨にさらされて竹筒内に水も溜まっている状況、秋の夜に幽玄の灯を映した肌色の内側は既に黒ずんでいます。ここ横浜国際プール「瞑想の庭」での竹割りは1本ずつ平らな庭石上に置き、カケヤとコノキリで節に一発エイッ!楽でした(庭石さん、ちょっと利用させてもらっています)。
全4日間の予定が初日に殆んどを割り、次の工程からは刃の反転整備が済んだチッパー機の出番、近隣住民の方への迷惑も考えて午前中だけの作業で終了。
こうしてできたチップは生まれ育った竹林に戻ったのでした。(NGS)


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2009年11月06日

広報「都筑11月号」に日本の竹ファンクラブ紹介

日本の竹ファンクラブが横浜市都筑区の区報とホームページに紹介されました。
小机城址市民の森、横浜国際プール、中井町半分形、愛川町角田、こどもの国(横浜市青葉区、東京都町田市)に次いで6番目のフィールドとして今年は伊豆の国市(平成17年4月1日 伊豆長岡町、大仁町、韮山町が合併)の金谷地区が加わりました。
荒廃した竹林がみどり美しい姿に変身し、さらに強力に竹林の素晴らしさを発信し続けています。
会員も目白押しの楽しいプログラムに、時間の都合の付くときに自由に参加して竹・竹林パワーで元気をもらっています。 (NGS)

     こちらクリック⇒よこはま「都筑」11月号(都筑区役所)

     こちらもクリック⇒つづき・水と緑の守り人レポート(都筑区役所)





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2009年11月01日

竹灯籠 5,000本

プロ野球頂上決戦日本シリーズが始まり、日本の竹ファンクラブ主催の大イベント、小机城址市民の森「竹灯籠まつり」も始まりました。当日は上々の天気に恵まれて、すでに設置されていた5,000本の竹灯籠に水の注入が始まり、午後はロウソク入れと順調に進みました。
開場1時間前からロウソクの点火をして、少し暗くなりかけた5時ころにお客様の入場が始まり、まずは入口でオブジェを見て入場受付へと向かい、過ぎるとすぐに幻想的な灯りが左右にありました。
見学順路下の空堀(カラボリ)の中には竹の学校「竹林管理コース」受講生の手によって、上の方から下に向かって天の川のように、また山の谷あいからの小さなふた筋の流れが、大河になるがごとく竹灯籠が飾られてみんなビックリ。運営参加ボランティアとボーイスカウト横浜第20団に安全誘導された先、二の丸広場では楠の木学園、日吉台中学校美術部、城郷中学校美術部生徒の手による、これまたパワーアップした見事なオブジェがあり、その先は毎度盛況の飲食コーナーへと続きます。
まだまだありますよ!そしていよいよクライマックス!
PA310016無風の好条件、散策路の大階段を下りれば竹林中のロウソクから出るオレンジ色の輝きが目にとびこみます。どこからともなく聞こえる移動演奏の尺八の音、月夜の小机城址市民の森全体を幽玄の世界へと2,000名以上の方を包み込んだのです。(NGS)


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